文化・the museum & its wings
トレーディングカードは、文化がおさまる、いちばん小さな部屋。だれかが描いて、だれかが刷って、だれかがパックから引いて、なにかを感じた。ここにならぶ部屋は、その物語をまるごと預かっています。描かれた線の来た道。ブースターの奥の絵師と機械。遊びの底にあるもの。そして、確率のほんとうのところ。どれも断言はせず、出どころを開いたまま。うちはカード屋で、学者ではありません。見るのに、お金はかかりません。ここでは、なにもかもがそうです。


絵を先に見せる本館は、この店の玄関にひらいています。発売元の公式カードアートを、美術館で見るような大きさで。一枚ごとに、著作権の一行を壁の札として。訪れる人は、なにかをたずねられるより先に、まずその絵のあいだを歩きます。
カードには、来た道がある。この部屋は、それを覚えている。